BOOKSCANの自炊代行サービスは出版業界への啓蒙活動? - 2010/04/17
  

自分が持っている本を配送するとスキャンしてPDF化してくれるサービス開始100円 / 引き渡しはダウンロードかCD-R : ニュー投
これですな、なんか色々引っかかるところがあるんですが
「知性的な面が見えるのに、明らかに破綻が見えている」というようにまとめられると思います。

ここでいわれているように、2冊目以降はデータ使い回し→原本買取へ
とやったところで100円では採算があいません。
毎回そんなことしてたらすぐにブラックリストに入りますし・・

本は毎日沢山の種類が出版されています、KindleやiPadの盛況ぶりを見ても明らかなように
書籍の電子化というのは潜在的な需要が計り知れません。
土地の狭い日本ではなおさらです・・
現に携帯向けのコミックはバブル状態です、
PSP向けの配信も毎日のように沢山のタイトルが追加されています。
自炊代行に注文が殺到してもおかしくありません。
ググった限りでは「頼んでみようかな~」などの意見もありました。

しかし自炊という作業はとても大変なのです、
解説動画をみると作業環境はPC・PK-513・ScanSnap S1500が1台づつ?しかありません
しかもオフィスはマンションの1室です。

これではデータを使い回したところでとても時間がたりません、それにADFスキャナだけでは
カラーページに乗ってしまうノイズ等でクオリティに問題があります、
確実にクレームになるでしょう。
一応「お客様満足度を最優先に考えておらず~」って書いてはあるけど。

1冊だけなら確かに数十MB、しかし何百と集まれば数GBです、
それだけの大容量をどうやってアップロードするのでしょう?
レンタルサーバーでは金がかかりすぎます、ファイル転送サービスでは
アップロードに時間がかかりすぎます、では部屋にサーバーを置けば?
・・・あっという間にISPのアップロード規制ですよ。
回線を契約するなんてこと100円じゃ無理だし・・

しかし・・
「1回の注文で1万冊まで対応できます」
「100冊未満なら納期通常5営業日程度」
と、ムチャクチャ強気。

気になるところはもう一つ、
きれいなサービスと思わせる見せ方がとてもうまいのです。

まず公式・・
BOOKSCAN(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャン代行サービス - 大和印刷
ホームページが綺麗です、プロ(か野生のプロ)の仕事です。
しかもしっかりとco.jpで運用しています。
解説動画もわかりやすく、清潔感にも気を使っている事がわかります。
これでは注文が沢山来てしまいますw

ここまで気の回る人間が破綻するようなことをやるとは考えにくいです。
ここで思ったのが、
「需要過多で業務をパンクさせる」事自体が目的なのではないかということです。
宣伝はWEBのみ・2年以内の出版物で特別な加工の無い5000円以下のもの
と限定しておいて注文殺到ではわざわざ本を刷っているのがアホみたいです。
しかもDRMも糞もないデータにされてしまう事は出版界には都合が悪く、
初めから電子データで売ってるほうが遥かにマシです。

極めつけは「自分でスキャンする」という項目を堂々と載せていることです、
これは「自分で炊けばいいんじゃないか」と思わせることができますね。
ScanSnapの販売台数が100万台を突破してるということは100万人くらいは既に
自炊erとなっている
わけです。
これだけの人数がDRMフリーの書籍データを作れることは本来出版界にとっては
恐ろしく都合の悪いことだと思うのですが・・・気づいてないのかな。

本がマジコンの用な状態になる1歩手前まで来てる(もしくはもうなってる)
のだから、はやく電子ブック出せやということなの?そうなの?

  

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